東京医科大学応援団の挨拶
皆さんこんにちは。
東京医大48年卒業の羽生田たかしでございます。
わたくしも東京医大応援団のOBでございます。応援団のホームページ開設に伴う寄稿のお話をいただき、誠に嬉しく思います。懐かしい光景がまるで昨日のことのように思い出されます。
応援団の活動は秋の大学祭のリーダー公開と、東医体での応援が主でした。
リーダー公開で開幕太鼓を叩いたことも勿論ですが、夏の東医体、テニス部が最終試合で優勝し、結果的に東京医大が総合優勝をしたとき、観客席の一番上でドンドンドンと力の限り太鼓を叩いた情景は、今でも鮮明に覚えています。(後で審判にうるさいと怒られました。)
あの頃の応援団は一学年2~3人で、当時の団長が買った古いマイクロバスにみんなで乗り北海道まで出かけました。エンジンオイルの漏れるバスで、オイルをつぎ足しながら進みましたが、とうとう帰りの峠を越えるところで止まってしまい、修理する間みんなで一週間ほど延泊し、恥ずかしながら親にはお金の無心をしたものです。
あのような学生時代に過ごした時間は大人になってからはなかなか経験できませんし、わたくしの人生、あとにも先にもあんな面白い旅はありません。応援団しかり、人間同士の付き合いの中から学ぶこと、それは社会に出て大変役に立ちます。人と関わる医療者だからこそ持たなければならない人間味とは、こういうところで身につけていくものかな、とも思います。
ちなみに入団のきっかけは、4年生の時に、所属していた音楽部の窓から聞こえた応援団の声でした。なんともリズム感が悪く、これはもう自分が入って太鼓を叩くしかないと、僭越ながら思ったのです。しかし、リズム感はなおったものの音程はなおりませんでしたので、あの音程の整わない旧友の歌う校歌と、それに続くエールの掛け声が、私の中では懐かしい大学時代の大切な思い出として、今も心の中に残っております。
東京医大応援団の今後ますますのご発展を祈念し、応援太鼓とともに私からエールを送ります。
参議院議員 羽生田たかし