部長挨拶

宮澤 啓介 先生

ご挨拶

 

東京医科大学応援団は昭和39年に結成され、以後、優れた人材を数多く輩出してきた伝統ある部です。全国82医学部・医科大学の中で医学部独自の応援団を有するのは本学だけです。

 

私は平成24年に岩本俊彦先生(当時、高齢総合医学分野主任教授、前東京医科大学病院長)の要請により部長を引き継ぐこととなり、団員達との交流が始まりました。団員達は、夏に開催される東医体では学友を鼓舞するために汗まみれで応援し、学内外の主要な式典ではまさに大学の「顔」として多くの観衆を前にエールを切ります。秋に開催される東医祭のリーダー公開では、凛として風格ある彼らの所作は観る者を常に魅了します。応援団の活動の根底に流れるのは、本学の校是である「正義・友愛・奉仕」の精神であると私は確信します。

 

本学の応援団は学生達の自主性を最大限に尊重し、OBの方々の理解と支援のもとで今日まで受け継がれてきました。医療人に求められるプロフェッショナリズムを支える四つの柱は「(誠実な)人間性」、「利他主義」、「卓越性」、「説明責任」とされています。敢えて一教員の立場で言わせていただくと、特に前二者は日々の講義の中で学生達が身に就けることはなかなか難しいと感じています。しかし、団員達は活動を通じて上級生達の指導によりこれらを着実に身に就け、学年が進むにつれて人としてさらに大きく成長し、団幹部としての自覚と責任のもとで後輩達にしっかりとこの教育が継承されていくことに、私は深い感動を覚えます。さらに、活動の中で育まれた先輩、同期、そして後輩との深い絆は生涯のかけがえのない宝となるでしょう。

 

社会の価値観が多様化していく中で、私はこの素晴らしい応援団が本学の精神的支柱として、これからも末永く学生達自らの手によって受け継がれていくことを願って止みません。

 

 

東京医科大学 応援団部長

生化学分野主任教授

 

宮澤 啓介

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